給付型奨学金制度の導入・拡充と教育費負担の軽減を求める署名
【趣旨】
〇大学の学費の高騰と家計収入の減少により、今や大学生の2人に1人が、何らかの「奨学金」を利用しています。さらに、不安定雇用や低賃金労働の拡大により、卒業しても返済に苦しみ、「返したくても返せない」人たちが増加しています。
〇諸外国では高等教育の無償化や給付型奨学金が主流となっており、貸与に頼り切った日本の制度は特異な存在です。貸与型奨学金制度は卒業後の安定した雇用 が前提であり、雇用の不安定化を進めながら、高額の教育費を個人にのみ負わせるシステムは限界に達しています。その矛盾が、若者たちが数百万円という奨学 金返済(借金)を背負って社会に出ていくという形で象徴的に現れているのです。今の状況が続けば、貧困の連鎖にとどまらず、中間層までもが結婚・出産・子 育てが困難となり、少子化・人口減を更に加速しかねません。未来を担う若者を社会全体で支え、持続可能な社会にするため、私たちは以下の奨学金制度の改善 と教育費負担の軽減を求めます。
署名の趣旨
〇労働者福祉中央協議会(中央労福協)は10月より、奨学金制度の改善を求める署名活動などの全国的なキャンペーンを開始し、そのためのキックオフ集会を以下の通り開催しました。